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ヤスコ ウィルソンさん(東京都出身)
 

サーファーズパラダイスにある美容スポット『 PLATINUM ROOM 』でヒーリング効果の高いマッサージがうけられると評判の『 Y's Therapy Body Massage 』。セラピストとして忙しい日々を過ごされているヤスコさんにお会いしてきました。毎日が楽しくてしかたがないというヤスコさんに、現在の職業につかれたいきさつやマッサージについてうかがいました。

  ヤスコさん
 
オーストラリアに来られたきっかけは?
ヤスコさん
「主人がカナダ人なんですけれど、彼とはバンクーバーで出会いまして、その後も偶然、日本や香港で会ったんですね。切っても切れないコネクションがあったというか。で、主人はオーストラリア政府の仕事をしていたんですけれども、その関係でシンガポールへ赴任になり、その後、政府に呼び戻されてオーストラリアへ来ました」
もともと人を癒すことやヒーリングに興味をお持ちだったのですか?
ヤスコさん
「わたしは大学卒業後、エアーホステス(客室乗務員)をしていたんです。あの頃、海外へ行く手段があまりなかったので、エアラインに入って、いろいろ見てみたいなと思って。わたしはインド・パキスタン方面へも飛んでいたんですが、当時は飛行機の便が多くなかったので、一度その国へ行くと、帰りの便が来るまで、そこに置き去りにされていたんです(笑)。それで、その国の歴史の深さにとまどいながら、ヨガを習ってみたんです。インドはヨガの発祥の地だし、なんとなく始めたんですけれど、それが今と結びついているんですね。今ではマッサージの前に必ずヨガをして、無になって、呼吸を整えています。マッサージって気を与えることが多いので、わたしも宇宙からエネルギーをもらって、自分の体のバランスを整える必要があるんです。ヨガと今の仕事はバイブレーションが合うというか、二つを上手く平行してやっています」
マッサージはいつ頃習得されたのですか?
ヤスコさん
「シンガポールに赴任中、わたしたち奥さんは働けなかったので、昼間に何をやっていたかというと、麻雀、モーニングコーヒー、アフタヌーンティー。それから夕方になるとカクテルパーティとか、そういうのばかりで……。時間がもったいないなぁと感じていたんです。毎日こんなことをしていて何になるのかしら? って。今何かやらないと、もうできないかもしれないっていう緊迫感があったので、マッサージの学校へ通うことにしたんです。まわりに家族や親戚もいなかったので生まれたばかりの子供をおんぶしながら(笑)。とくにマッサージを仕事にしようとは思っていなかったんですけれど、たまたま見つけて、時間的にも通えるかな、と。だから、わざわざ探したわけでもなく、ヨガのときのように、なんとなく向こうからきたというか。そしてマッサージの資格が取れた後は、先生のところで助手になって、数をこなしていったんです。やっぱり、あれも出会いだったと思いますね」
ゴールドコーストへ移住してすぐに、マッサージの仕事を始められたのですか?
ヤスコさん
「いえ、その頃はツーリズムが盛んな頃で、日系の旅行会社はどこも人手不足だったんです。それで旅行会社のオフィスで働いていました。掃除からガイドさんから、予約のチェックまで何でもやりましたよ。その後、別の旅行会社の立ち上げに引き抜かれて、そこでジェネラルマネージャーまでやりました」
旅行業からマッサージ・セラピストへの転職のきっかけは?
ヤスコさん
「当時のゴールドコーストでは、警察や救急病院から何か事故があったときに対応できる日本人が必要だといわれていて、ボランティアで緊急連絡先になってくれないかとお願いがありまして。わたしも忙しかったんですけれど、何かお役に立てるかもしれないと思ってOKをだしたら、ジャンジャン電話がなりだして(笑)。夜中の2時に病院へかけつけて通訳をしたり、いろいろあったんですが、やっぱり人間っていうのは一対一の対応が必要なんだなって。その時働いていたツアー業界では、一対一の人間関係じゃなくて、数の勝負だったんですね。会社として収支をあげるためには一日で何百人、月々で何千人、一年で何万人と、どれだけオーストラリアに来てもらうか、そういう時代だったんです。数字だけを見ていて、人間と人間の接点がない感じがして。そういうこともあって、本格的にマッサージのことを考えはじめたんです」
その頃、大きな病気も経験されたんですよね?
ヤスコさん
「呼吸困難になって緊急病棟に入院したんです。ドクターにも、『けっこう重症だからもうあまり生きられないかもしれない』って言われて。手術をうけたり、2ヶ月以上も入退院をくりかえし、それからは、病気というものの捉え方が変わりましたね。やっぱり、自分自身でちゃんと体の声を聞かなきゃいけないな、と。ドクターに全面的に頼るばかりではなく、基本的には自分の体に自分で責任持たなきゃいけないな、と。マッサージも同じで、わたしができることは1時間から1時間半の間にその人の体を少しずつほぐして、血液やリンパの流れをよくしてあげて、サーキュレーションをよくしてあげることなんです。そうして体の中のバランスを正常にしてあげると、頭の中も浄化していくんですよ。それまで、どちらかというとネガティブだった考え方が、体が楽になることによって肉体的にも精神的にもポジティブになるんですね」
精神的な分野も勉強されたのですか?
ヤスコさん
「精神と肉体はつながっているんだと感じていて、レイキの先生にもいろいろと教えてもらいました。自分の体を媒体として、宇宙のエネルギーをその人に与えるっていうような。ヨガのチャクラやレイキなど、今までやってきたことが最終的に一つになっていくのだなぁ、と。時間と共にジグソーパズルが上手くはまっていくような感じがしています」
『 Y's Therapy Body Massage 』の客層はどういった割合ですか?
ヤスコさん
「オーストラリア人やアジア系の方が多いですね。手帳が小さいんですけれど、おかげさまで予約がびっしり入っています(満喫写真館参照)。人間同士なので、合う合わないっていうのは絶対にあると思うんです。でも、二つの魂が響きあうような方と出会うと、何十年というお付き合いになっています。毎週必ず通ってくださったり、定期的に予約を入れてくださったりして、マッサージが生活の一部になっているような方が多いです。ちなみに今、定休日なしで毎日働いているんですよ(笑)」
日本人の方へメッセージをお願いします。
ヤスコさん
「自分の体はいろいろ警告を発するものなんですね。でも本人がそれに気づかないと、自分が内蔵している根本的な問題を見逃してしまうのではないでしょうか。そうすると、それが大きな病気につながってしまうことがあるようですね。病気になる前には必ず前兆があって、それがわかるのはドクターではなく本人なんです。だからシグナルを無視しないような生活をこころがけて、いつでも自分の体に自分で責任を持っておいていただきたいですね。私自身も含めて」
それでは最後に、今後の夢をお聞かせください。
ヤスコさん
「やっぱりここ『 PLATINUM ROOM 』を多くの方々に理解していただき、総合美容センターというか、気軽に入ってもらえるようなコミュニティーにしたいですね。ここの土台を築いてくださった方に、2倍3倍にして恩をかえしたいですし、それはここをどれだけ理想の姿に近づけられるかですよね。今、燃えていますよ。この仕事を通していろいろな素晴らしい人たちに出会えて、忙しければ忙しいほど楽しいです」

ヒーリング・ハンドによるマッサージ業が忙しい一方、『 ロイヤル・クィーンズランド・アートソサエティ ( Royal Queensland Art Society )』のメンバーで、絵も描かれているヤスコさん。展覧会にだしたりして、すでに何十点かは売却済みだそうです。そして、その売上金を医療分野に寄付されているそうです。活動内容が幅広く、経験や話題が豊富な方なので、どこかに不調を感じたら気軽に相談してみてはいかがでしょうか。ヤスコさんのマッサージのほか『 PLATINUM ROOM 』では、ネイルやデトックス・フットバス、脱毛、フェイシャルなどが受けられますが、いずれも必ず事前予約が必要だそうです。

『 Y's Therapy Body Massage 』
PLATINUM ROOM beauty & therapy
Ground Floor Solaire, Cnr Ferny & Cypress Ave, Surfers Paradise
電話 & FAX: 07-5539-4096
携帯:0412-182-727(要予約)
取材・文・撮影/城文子
インタビュー/2007年08月28日