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森昌孝・京子さん(東京都出身)
 

インタビューのために森邸を訪れると、ちょうど来客中て、奥様の京子さんが流暢な英語で楽しそうに対応されていました。オージーのお友達と交流が盛んな森さんご夫婦に、親しくなるコツやアドバイスなどを伺ってみました
(向かって右側の男性が森昌孝さんです)。

  森さん
 
なぜゴールドコーストに家を持とうと思われたのですか?
京子さん
「もともとハワイにもコンドミニアムを持っていたのですが、子供のことを考えたら一戸建てがよくて、広々とした芝生のお庭や海の近くの環境がいいなと思ったとき、ハワイの一戸建てエリアはセキュリティーが良くなかったので……。それで、オーストラリアにしようと思って。シドニーも考えたんだけれども、高いし、なんだか人が忙しそうな感じがしたの。ゴールドコーストのほうがのんびりしていて、子育てには最高だなと思って。それから、うちの旦那が引退した後、いかにのんびり暮らせるかと。だからリタイヤメントと子供をのびのび育てるっていう、その二つが目的で、それにはゴールドコーストがぴったりでしたね」
ハワイと比べてオーストラリアの印象はいかがでしたか?
京子さん
「もう、オーストラリア人が大好き! それがこちらに家を持った大きな理由かも」
昌孝さん
「そうだね、フレンドリーだよね。道に迷ったとき、オージーに聞いたら『ついて来い!』って言って、10分ぐらい、ずっと案内して走ってくれましてね。あれを見て、『こんなことがあるんだ?』とびっくりしましたね」
京子さん
「ハワイと違って、ここの人は一体感があるっていうのかな、スゥ〜って入っていける感じ? それが一番嬉しかったかな。ご近所の人がね『ボロネーズを多く作ったから食べて』って持ってきてくれて、ひと昔前の日本の長屋みたいな、そういう感覚がありますね」
一年にどれくらい滞在されるのですか?
京子さん
「わたしは今回の滞在が一年ぶりで、親子三人で来たのは2年半ぶり?」
昌孝さん
「お互いに休みがとれないからね。わたしは年に6回くらいかな」
京子さん
「でも、この4月から子供がこちらの学校に入るので、やっとロングステイができるのが楽しみで。あの子が幼稚園の頃には1、3、5、7、9って奇数月には必ず来ていて、イングリッドが『それだけの回数来るんだったら、半年まとめて来て、孝太郎は置いていきなさいよ。そうしたら、英語がしゃべれるようになるんだから』って言われて(笑)」」
昌孝さん
「イングリッドは、この家を建ててくれた社長さんの奥さんなんですよ」
10年前に家を建てられたそうですが、その時以来のお付き合いですか?
京子さん
「孝太郎にしてみたら、イングリッドはオーストラリアのおばあちゃんっていうイメージかな。彼にとってはここが夏休みや冬休みに必ず帰る田舎というか、おじいちゃん、おばあちゃんに会いに帰るっていう感覚なのね」
昌孝さん
「日本人との付き合いよりもオージーとの付き合いのほうが多いかな?」
京子さん
「そうね、日本人より多いわね」
孝太郎君もオーストラリアがお気に入りですか?
京子さん
「もう、大好きですね。最初から小学校だけは日本で、中学からはこちらへ来るって本人が決めていたんです。今6年生で、3月には卒業するので、それからこちらへ来て7年生になる予定です。去年の夏休みには、この家があるにもかかわらず、よそのおうちに一ヶ月半、ホームスステイさせました。そこからイングリッシュ・スクールに通わせて。それで、東京から本人に電話するじゃない? そうしたら『どうしたの?』って。寂しいと思うから電話しているのにね(笑)。それで、『何が面白い?』って聞いたら『学校!』って言うから、あぁ、孝太郎に合っているんだなと思って。だから何も心配してません」
昌孝さん
「それから、模擬で人に預けたりしたよね」
京子さん
「そうそう。ほら、こちらに住むようになっても、もし、わたしが緊急で日本に帰らないといけないとき、誰かに預けることができるように、予行練習のようなものをしたんだけれども、へっちゃらでしたね。いろんな人が交代で『預かるよ!』って言ってくれるので、安心です
昌孝さん
「だから友達に『誰々さんに預ける』って言ったら、『いや、うちのほうがいいよ』なんて、取り合いになるんじやないの(笑)」
オーストラリア人との交流はどのように始まるのですか?
昌孝さん
「友達が友達を紹介してくれて、その人がまた友達を……ってどんどん広がっていくんですよ。本当にオージーの友達が多いですね。ゴルフで友達になることも多いかな。半日一緒だと、気を許すしね。それで、家へ遊びに行くじゃない? そうすると新しい人に出会って、名刺交換して、『俺んちに遊びにこいよ!』って。それで行くでしょ? 行くとまた誰かいるじゃない? もう名前を覚えるのが大変で(笑)」
京子さん
「呼ばれたら、今度はうちに呼んであげるしね」
昌孝さん
「だから今度、そこの庭にパーティ用の家を建てようかと。ここじゃ、入りきらなくてね。キッチンがついているパーティルームで、それだったら、20人でも30人でも集まれるからね
オージーのお友達とは、もちろん英語での会話になりますよね?
昌孝さん
「そうだね、僕はあまり英語ができないけれど、何て言うのかな? 楽しもうという気持ちが大切で。ようは、君が好きだよっていう表現をすれば絶対に相手もわかってくれるから。それがコツかな。『I love Australia』とかさ、適当な英語で、どんどん(笑)。彼女は多少、英語ができるから」
京子さん
「今日も今からイングリッドと一緒にお好み焼きを作るんですけれど、こっちの人と一緒にお料理したり、ショッピングに行ったり、飲みに行ったり、そういうの、好き!」
昌孝さん
「オージーは、日本の料理にすごく興味を持っているよね」
京子さん
「いつの間にか料理教室になっちゃったりしてね(笑)。で、逆にわたしが遊びに行ったときは教えてもらうのね。ハムのローストの仕方とか、『このお料理には何入れているの?』『実は秘伝のタレなのよ』みたいな話になって。そういう、おばちゃんミーティングっていうのかな? それが楽しいのよね」
昌孝さん
「やっぱり、料理で仲良くなると思うよ。日本人って、料理なら負けないでしょ」
京子さん
「そうね、たしかに日本食は彩りも綺麗なので凄く感激してくれますよ。作り甲斐があるなって思います。メニューは何でもいいと思いますよ。意外なものを喜んでくれますよ
昌孝さん
「豚汁とかお好み焼き。ちらし寿司とかね。そういうの、喜んでくれるよな? 『教えて、教えて!』って」
それでは、ゴールドコースト生活を楽しむコツを教えてください。
昌孝さん
「日本人同士で集まっている人もいて、それはそれでいいと思うんだけれど、例え英語ができなくても、オージーに誘われたら絶対に行ってほしいよね。行けば絶対になんとかなるんだから。誘われたら『No』って言わないこと。みんな、けっこう誘ってくれますよ。だから、家に呼ばれたらお邪魔する。それが日本人へのアドバイスかな」
京子さん
「お母さんが、あんまり細かいとダメだと思う。頭で考えないで、気持ちで行動するっていうことが大切かなという気がしますね。頭で考えだすと、『あぁ、言葉が通じないわ、どうしよう? お友達ができないわ、どうしよう?』ってなるでしょ。けっこう差があるような気がするのね。エンジョイしている人はすごく明るいけれど、こっちへ来てどんどん暗くなっちゃう人もいるし。世界が狭くなるのかな」
昌孝さん
「お母さんがホームシックというか、帰りたくなったりね」
京子さん
「子供の子育てをしなきゃいけないのは、どこにいたってお母さんにとったら同じじゃない? 子供の世話をやいたり、勉強をみてあげたり。こっちでの生活って、環境的にはお母さんのほうが厳しいと思うから、お母さんが一番エンジョイするぐらいの気持ちで!」

明るい日差しが差し込むリビングからは、プールでのびのびと遊ぶ孝太郎君の姿が見られました。奥様は、桜井京子さん(旧姓)としてご自身でビジネスをされているので大忙しなのですが、もうすぐ本格的なロングステイが始まるそうです。すでに、たくさんのオージー友達に囲まれていらっしゃるので、これからさらに満喫されることと思います。誘われたら「No」と言わない積極的な心構えやオーストラリアが好きだという表現、自らがエンジョイしよう! という気持ちが、まわりの皆を楽しくさせる、そんなご家族でした。

京子さんが運営されている素敵なポータルサイト『 Mam’s Academy
世界166ケ国への配信をめざしているそうです。ぜひ、覗いてみてください。

インタビューコーディネイト/内山直記
取材・文・撮影/城文子
インタビュー/2007年01月08日