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和歌山県出身 川崎弘・仁美さん
 

ブロードウォータの眺望が素晴らしいお部屋での生活が始まって1年という川崎さんご夫妻にお会いしてきました。毎日2回のウォーキングや、バスに乗ってお買い物へ出かける生活を楽しまれています。そんな気負いのない生活スタイルは、これからゴールドコースト生活を始めようという方にとって参考になるはず。仲のよいお二人の、ゆったりとした日常生活について伺ってみました。

  川崎さん
 
なぜオーストラリアで暮らそうと思われたのですか?
弘さん
「リタイヤしたら海外生活をしてみたいな、住んでいるところを拠点にいろんな所をまわってみたいな、という希望があったんですよ。それで、59歳で仕事を辞めて、どこに住もうかなと思った時に、暖かい所で英語圏がよくて。その二つの条件を満たす所を本やホームページで調べたら、人気あるのがオーストラリアやハワイ、カナダですよね。それから、マレーシア、フィリピン、タイ。それで、まずは身近な東南アジアからということでマレーシアのペナン島へ行ったんですよ」
海外生活の第一歩はペナン島からなのですね?
弘さん
「そうなんです。最初は一週間、そして一ヶ月間生活してから、今度は一年半。ペナン島はリゾート地でいい所でしたよ。物価が安いし、家賃も安いしね。それにあそこはB級グルメの町で、お料理が本当に美味しいんですよ。中華料理もマレー料理もインド料理も美味しい。オーストラリアやイギリスから来ている人も多いからウエスタン料理もあるしね。そして、ペナンを拠点にカンボジアやタイ、インドネシア、シンガポールなど旅行して楽しんでいたんです。だけれどやっぱりね、ちょっと不満があって……。気候が暑すぎるし、騒音もね。車の排ガス規制もしていないし。それで、もっといい所がないかな? ということで、一度日本へ帰って、それからここへ来たんですよ」
ゴールドコーストに決めたのはどうしてですか?
弘さん
「やっぱり魅力的なのは、気候がいいこと。冬場でも暖かいでしょ? Tシャツと短パンで過ごせますし、夏場もそんなに暑くない」
仁美さん
「Tシャツで気楽に暮らせますしね」
弘さん
「ええ服なんて持ってきてないもんね?」
仁美さん
「そういう所へ行かないしね」
弘さん
「靴履いたら、足が痛いもんね?」
仁美さん
「そうそう、ズックばっかり履いているから(笑)」
ゴールドコーストでは、どのような毎日を過ごされていますか?
弘さん
「毎日の生活はウォーキングから始まります。ここの海岸沿いを、ちょうど魚屋さんのあたりまで行って、そして魚を買ってきたり。それから、買い物するのにオーストラリアフェアまで歩いて行くんですよ。だから朝昼2回歩いています。僕はちょっと血糖値が高いんですよ。お医者さんからも『歩きなさい』と言われているので、日常生活は歩くことを中心にしています。それから時々はレンタカーを借りるんですが、車よりかはバスの方が現地をよく知ることができるので、バスでいろいろと行くんですよ」
仁美さん
乗っている人を見るのも楽しいですしね」
弘さん
「バスもね、日本と違ってゆっくりしているでしょ? 例えば、日本人であれば切符を買う前に、お金を用意しているでしょ? でも、ここの人は運転手と話しながらお財布をだすでしょ? だから、時間がかかりますよね」
仁美さん
「それでも、誰も文句を言わないしね」
弘さん
「だから、自分自身も、そのゆっくりなペースに合わせようと思って。最初の頃は、内心、『先にお金を用意しておけよ』とか思っていたんですけれどね(笑)」
バスに乗る生活では、英語を話す機会が増えそうですよね?
弘さん
「そうそう、歩くかバスに乗るかの生活は、英語習得にはいいと思いますよ。最近、自分の要求だけは、遠慮なしに言えるようになってきたんですよ。相手の言うことは聞いてなくても、言いたいことが通ったらええわと思って(笑)」
弘さん
「そうそう、歩くかバスに乗るかの生活は、英語習得にはいいと思いますよ。最近、自分の要求だけは、遠慮なしに言えるようになってきたんですよ。相手の言うことは聞いてなくても、言いたいことが通ったらええわと思って(笑)」
仁美さん
「バスで行き先を言っても伝わらなくて、一生懸命何回も言って、やっとわかってもらえたということもありましたね」
英会話の失敗談はありますか?
弘さん
「『コーヒー』の発音が悪くてね。コーヒーを頼んだのにコーラがでてきたり、カプチーノを頼んだら紅茶がでてきたり……。『ブラックコーヒー』って言ったのに、ミルクが入っていたこともありました(苦笑)」
仁美さん
「単純な失敗ですけれどね」
弘さん
「だから最近は、オーストラリア風の発音を真似しているんです。『デイリーチケット』ではなく『ダイリーチケット』、『ツーリスト』ではなく『トゥアリスト』と言ってみたり」
英会話がますます上達中ということですね?
弘さん
「週に一回、オーストラリア人の先生に教えてもらっているんですよ。その先生が、『耳から慣れるように、テレビをつけておいて下さい』って言うので、わからないなりにも、テレビを見ています。ドラマも面白いですよ。刑事ものやお医者さんものが多いですよね」
仁美さん
「コメディーも。それから、古い映画も見ていますね」
弘さん
「そうそう、面白いのがね、テレビの時間表。僕はね、テレビ欄の入った新聞を毎週買って、見たい番組をチェックしているんですよ。せやけど、時間通りに始まらないんですよね。日本だと、きっちり決まっているでしょ? 野球の中継でも、時間がきたら途中で切って、次の番組にするでしょ? それがここでは、夏場のクリケットなんて下手したら2〜3日やっているでしょ(笑)? ドラマは平気で15分遅れたりしますしね」
仁美さん
「でも、ヒヤリングの力を養うつもりでテレビを見るようにしています」
それでは、まだまだゴールドコースト満喫生活は続くわけですね?
仁美さん
「日本の家で同じようなことをして暮らしているよりも、海外生活はちょっと刺激があるというか、知らないことが多いので、そういうのを見たいなって」
弘さん
「この一年間でも、ここを拠点にして方々へ行ったんですよ。ハミルトン島、エアーズロック、メルボルン、それから今度は日本から遊びに来る友達と一緒にシドニーに行くんですけれど。ニュージーランドへも一週間行ってきたところです。まだまだ行きたい所があるんですよね。だから、もう一箇所ぐらい違う国で暮らしてみて、それでどこに住むか決めようかなと思っているんです。でも本当は、『やっぱりここが一番いい』という気持ちがあるわけですよ(笑)。もうちょっと見たいということと、日本の家をどうするかということ、そんなことを思案しているところなんですよ」
ゴールドコーストで暮らしたいと考えている人にアドバイスをお願いします。
弘さん
「目的意識を持って来たらダメだと思うんですよ。ペナンでもそうでしたけれど、現地の人にとけこみたいとか、入りこまないとあかんと思っている人がけっこういるんですよ。でも、無理にそういうことを思う必要はないと思うんです。自然にね、チャンスがあったらというぐらいがいいんじゃないかなと」
仁美さん
「自然にスゥ〜と入るほうがいいですよね」
弘さん
「知り合った人と交流すればいいのであって。だから、海外生活をするんだって気負うよりかは自然体でね。失敗してもいいから、嫌だったら帰ればいいと思うぐらいでいいんじゃないかな。それから、やっぱりね、夫婦仲良くやらないと(笑)。喧嘩していたら楽しくないですよね」

ウォーキングをはじめ、バスに乗ってのお出かけやゴールドコーストを拠点にしての旅行など、いつもご夫婦一緒に外出されているそうです。海外生活を楽しむコツは「自然体で過ごすこと!」とおっしゃっていましたが、その言葉通り、お二人が心地よいと思われるペースで生活されています。普段、車で行動されている皆さんも、たまにはバスを利用してみてはいかがでしょうか? ゴールドコースト特有ののんびりさに最初はイライラするかもしれませんが、新しい発見があるかもしれません。それに英語を話す機会も増えますよ。ゴールドコースト生活の楽しみ方はまだ沢山ありそうですね。

インタビューコーディネイト/内山直記
取材・文・撮影/城文子
インタビュー/2007年01月05日