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横浜出身 Sayaka Howardさん
 

ネイルアートの大会で何度も受賞されているネイルテクニシャンのSayakaさん。サーファーズパラダイスで『 Sayaka’s nail bar 』を経営されています。固定客もなく、収入が無いに等しい時期を乗り越え、今では予約を取るのも大変なほどの人気テクニシャンです。仕事が大好きだというSayakaさんに、オーストラリアでネイルのプロフェッショナルになるまでのあれこれを伺ってみました。

  Sayakaさん
 
オーストラリアに来られたきっかけは?
Sayakaさん
「ワーキングホリデーですね。先に友達がゴールドコーストに来ていて、いい所だよということで、じゃあ、行ってみようかなと。それが1997年です」
日本でもネイルテクニシャンだったのですか?
Sayakaさん
「もともとは、友達がネイルテクニシャンになりたいということで、わたしが手のモデルとして練習台になっていたんです。それからオーストラリアに来ることになり、彼女にネイルを教えてくれた先生の学校の姉妹校がシドニーにあるということで、ワーキングホリデー中に何か一つでもためになることがしたいなと思って、その学校に行くことにしたんです。だから、こちらに来てからネイルの勉強を始めたんですよ」
ネイルの学校は楽しかったですか?
Sayakaさん
「2ヶ月のコースだったんですけれど、昼も夜も毎日通って、一ヵ月半で終わらせたんです。シドニーが嫌だったんで(笑)。先にゴールドコーストに来ていたので、それからシドニーへ行くと、忙しい感じがして。やっぱりゴールドコーストがいい! と思って、早く戻るために朝から晩まで学校に行っていましたね。ネイルの勉強は楽しくて、自分の興味のあることって、やっていて楽しいじゃないですか? そうしたら、今に至ったんですけどね」
コース終了後はもちろんゴールドコーストへ?
Sayakaさん
「そうですね、シドニーの学校の下にビューティーサロンがあって、そこで働かないかって言われたんですけれど、どうしてもゴールドコーストに帰りたくて。ライフスタイルが自分にあっているんだと思います。日本では、横浜での暮らしが毎日忙しかったんですね。それが嫌で離れてきたので、都会はちょっと……」
ゴールドコーストではすぐに仕事が見つかりましたか?
Sayakaさん
「最初にゴールドコーストに来た時に仕事を探していて、日本人のヘアドレッサーがいた美容室からトランスレート(通訳)して欲しいって言われていたんですね。それで、『今からネイルの勉強をしにシドニーへ行くから、戻ってきたらここでネイルテクニシャンとして働かせてくれない?』って言ったらOKがでたんです。それで、シドニーから戻って、そのお店で5年間働かせてもらいました。お店の入り口の所にネイルのテーブルが2〜3個あったので、1個だけ借りて」
実際にネイルテクニシャンとしてスタートしてみて、いかがでしたか?
Sayakaさん
「最初は固定客がいないから、お客さんがゼロの日とか、一週間に30ドル稼げたらすごい! っていう感じでしたね(笑)。他にもネイルテクニシャンの人がいたので、後ろから盗み見して、いろんなことを勉強しました。『あぁ、こういう風にやればいいんだな』ってちょっとずつ学んで、練習して、実際にお客さんにやってみて、喜んでくれたら『あぁ、これでいいんだ!』って。もう、当たって砕けろの状態でしたね。やっぱり練習しないと上手くならないし、下を向いていても上がっていかないから、どんどん、とにかく毎日やるっていうか。週に5日間全然収入がなくても、一生懸命頑張って、毎日そこへ行って、ちょっとでもネイルをするっていうのが必要でしたね」
その後独立されていますが、きっかけは?
Sayakaさん
「そのヘアサロンでは本当に良くしてもらったんですけれど、やっぱりビジネスをするには、オーナーがあまりにも陽気な人で……。すごくいい人なんですけれど、例えば、重ねて予約を取ってしまっても、『あ〜ら、まぁ、どうしましょう?』って(苦笑)。ビジネスとして、それはちょっとなぁと思ったので、だったら自分でしたほうがいいかなと思って。それが3年前ですね」
『 Sayaka’s nail bar 』はすぐに軌道にのりましたか?
Sayakaさん
「やっぱり日本人の技術や作業の細かさは一番ですよね。上手い人が多いし。それで、オーストラリア人も『日本人の子がいるから、試してみようかな』って入ってみたら、隅々までかゆいところに手が届くし、丁寧だということをわってくれて、ちょっとずつ、『あのサロンの、あの子はいいわよ』って人に紹介してくれたり、本人も戻ってきてくれたりね。今では7〜8割が固定客で、そのうち8割がオーストラリア人で、1割が外国から来ているウエスタンの人、残りの1割がこちらに住んでいる日本人の人とアジア人ですね」
独立して良かった点は?
Sayakaさん
「大声で笑えることですね! やっぱり自分の雰囲気ってあるじゃないですか? お客さんもわたしのキャラクターを好きになってくれて、2〜3週間に一度は戻ってきてくれるんですよ。わたしは話すことが好きなので、この仕事、向いているなと思います。一見さんでやって来て、それで終わりっていう人があまりいないので、すべてのお客さんをけっこう細かく覚えていますよ。自分のお店では自分らしさが出せるので、それが一番いいですね」
毎日お忙しいと思いますが、リフレッシュ方法は?
Sayakaさん
「仕事に一番重点をおいているので、プライベートはほんのちょっとです。たまに作った時間で、友達と美味しいご飯を食べたり、お酒を飲んだりして、それは楽しんでいますけれど、基本的には仕事が大好きなんです。だから、休みは月に1回か2回あったら、それで十分」
オーストラリアで暮らしながら働いてみたい人へ、アドバイスをお願いします。
Sayakaさん
「もともと日本人は一生懸命働くことに慣れているけれど、こちらの人って具合が悪いとすぐに休みますよね。でも、病気になるってことは自分の管理ができていないということなので、よっぽど酷い状況じゃない限りは、予約があったら絶対に時間に遅れないで、店に来ることが大切だと思います。お客様が2週間も3週間も前に予約してくれたものを断るっていうのは、絶対にいけないなと。だからわたしは、どんなことがあっても店にいるようにしているし、基本的なことですけれど、そういうことをできない人がけっこういますよね。それと、いつも向上心を持って、常に勉強して何かを得る、そういう前向きな姿勢が大切かな」
それでは最後に、今後の夢をお聞かせください。
Sayakaさん
「やっぱり実技が一番大事なので、常に勉強して磨いていきたいですね。大会に出てみるとか、講習会に参加してみるとか。それで、ちょっとずつ規模を大きくしていきたいです。ネイルからビューティーへと広げていけたらいいなと思います。例えばネイルに来たついでに、ちょっと眉毛のワックスをするとか、ネイル中に肩のマッサージをするとか、この一箇所でお客さんにちょっとずついろんなことをしてもらえる? そういうのができればいいなと思っています」

特に週末は、数ヶ月先まで予約がうまってしまう『 Sayaka’s nail bar 』。サーファーズパラダイスに多くのネイルテクニシャンがいる中で、これだけSayakaさんに固定客が多いのは、楽しい会話はもちろんのこと、確かな技術とセンスがあるからこそ。3Dアートやエアーブラシアート、シンプルなフレンチネイルなど、いろんな要望にこたえてくれます。「一人のお客様に時間をかけて、ゆっくり丁寧に仕上げますので、必ず予約をしてからお越し下さい」とのことでした。

『 Sayaka’s nail bar 』
Shop 148 Dolphin Centre, Gold Coast H.W,
Surfers Paradise, QLD4217, Australia
電話: 07-5526-8942
営業時間: 09:00〜18:00
定休日: 日曜日

取材・文・撮影/城文子
インタビュー/2006年10月04日