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大阪府出身 山本光秀さん・貴子さん・葉香ちゃん・雄雪くん
 
ホープアイランドリゾートにお住まいで、小学校留学を実行中の山本さんファミリーにお会いしてきました。最近、小さなお子様の留学にお母様が付き添って滞在するというパターンが、ここゴールドコーストで増加しているそうです。オーストラリアと日本の教育の違い、ご夫婦揃った時の楽しみ方、『ワインを楽しむ会』について楽しく語っていただきました。  
 
なぜオーストラリアで暮らそうと思われたのですか?
貴子さん
「もともとのきっかけは、わたしの弟のお嫁さんのお父さんがこっちでお家を購入して。それまではゴールドコーストって、よく知らなかったよね?」
光秀さん
「小さいうちに子供に英語を習わそうと思っていたので、日本ではインターナショナルスクールに行っていたんですよ。だけど、親戚がここに家を買って、夏休みごとに遊びに来るようになって。そのうちに、インターも高いし、送り迎えの高速料金も高いし、あれよこれよと計算したら、こっちへ留学させるほうが安いなと。家も広くなるしね。ちょうど日本でも家を探していて、ちょっとした家でも5000〜6000万円していたよな? それだったら、こちらに来たほうがいいということで、5年前の夏にここに家を買って、翌年の1学期から学校へ行きだして、今4年目かな」
お子様たちはこちらの学校にすぐに馴染まれましたか?
貴子さん
「まぁ、夏休みごとに来ていたりしたから、抵抗もなく。上が女の子で11歳、下が8歳で男の子ですが、学校のことで苦労したってことはないですね。全く、放ったらかしで(笑)」
光秀さん
「こっちの学校は、あまりにも頑張らなさすぎるというか……。宿題もありますけど、下の子は帰ってきて、ちゃっちゃっと10分で終わるし、上の子なんかは『学校でやってきたわ』というのが多いし」
貴子さん
「暗記するようなお勉強とかないもんね」
光秀さん
「まぁ、子供がストレスたまるということはないわ。学力的にどうなっているかは、よくわからんけど」
のびのびと成長されているわけですね?
光秀さん
「日本にちょっと帰っていた時に2週間ぐらい日本の小学校に入っていたんですよ。その時に、下の子が言うてたんですけど、これが端的に言い当てていて。『日本の学校で漢字をめっちゃ覚えたわ! オーストラリアの学校では全然何も覚えへんのに』『なんでや?』って聞くと、『日本の小学校ではこれを覚えへんと怒られたり、遊ばせへんって先生が言うけど、オーストラリアの学校では覚えたかったら覚え、嫌やったらやめときって先生が言うから、やめとくんや』って。やる気があって、覚えたかったら覚えろという、ええように言えば自主性にまかせているっていうか(苦笑)」
貴子さん
「自主的に勉強する子供がどこにいるんやろう? って思いますけど(笑)。やりたくなるまで、待つっていう。競争っていう感じが全然ないですよね」
光秀さん
「今日、アスレチックカーニバルって言う日本の運動会みたいなのを見に行ってきたんやけど、基本的に競争がないんですね。記録を計るだけ、みたいな。で、最後にリレーや綱引きをするのが日本の運動会っぽかったんですけど。綱引きは4チームにわけていて、2チームずつ対戦すると、それぞれ勝ち負けが決まりますよね? で、僕は当然、負けた方同士で3位決定戦をやって、勝った方同士が決勝戦をして、1位2位3位4位と決定するのかと思っていたら、それで終わりやねん!! あのへんの考え方が根本的に違うし、日本の運動会とは全然違いますよね。だらだらだらだらして進行も遅いし、父兄も入り乱れてがやがやがやがやして、むしゃむしゃ食べているし、子供も並んでいる間に何か食べているし……」
こちらに来られた当初はテレビを置いていなかったそうですね?
光秀さん
「最初の1年半くらい、テレビはなかったよな?」
貴子さん
「最初はね、テレビを買いに行ったんですよ。でも、薄型の大きいのとかいろいろあって決められなかったんですよ。それで、テレビのない日々が続いた時に、子供たちが本を読みだしたりしたから、いらないねっていうことになって」
光秀さん
「生活していたらそんなに必要なかったんですよ。子供らは、けっこう適応性があるから、ないならないで本を読むでしょ? その時期、上の子がちょうど字を読めるようになった頃だったので、よく本を読みましたよ、英語の本をね。日本語のも読んでいましたけど。それは今でも続いていて、上の子は読書がものすごく好きなんですよ。下の子はちょうど読みかけた時にはテレビがあったから、全然読まないですよ。だから、テレビが与える教育への影響はこの二人を比べていると如実にわかるんですよ」
貴子さんとお子様はこちらに在住で、光秀さんは行ったり来たりの生活ですか?
光秀さん
「そうですね、たまに来るくらいで。最近、旦那さんだけ日本に残した小学校の留学生組みが結構いてはるんですよ」
お子様が学校の間、貴子さんはどのように過ごされていますか?
貴子さん
「今はテニスをしていますね。もともと、せっかくここに住んでいるんだからと思ってゴルフセットを買ったんですけど、なかなかゴルフをするチャンスもなくて。そのうちに、子供が日本語補修校に通うようになって、そこでテニスに誘われて、やりだしたんです」
光秀さん
「ゴルフもけっこうしていたよ。2年ぐらい、ここのやり放題のメンバーになっていたやん」
貴子さん
「そうそう、レディースのコンペみたいなのが毎週一回あるんですよ。ホープに住んでいる人の会員の女性のね。それからあと一回は、水曜会って言う日本人がやっているのにも参加して」
光秀さん
「週2回ゴルフやっていたら、よくやっている方やんな?」
貴子さん
「今年になったら、曜日が足りなくてゴルフができなくなって。テニスも毎週あるんですよ、火曜日と水曜日と木曜日に。日曜日も日本人の人たちが集まってソーシャルテニスをしてるので」
光秀さん
「月曜日は月曜日でチーム練習があるやろ? つまり毎日行っているということですね(笑)」
貴子さん
「金、土が休みです」
光秀さん
「まぁ、ゴルフもテニスも日本では環境が得がたいからね。日本では設備もちゃちいし」
光秀さんは、滞在中にはどのように満喫されていますか?
光秀さん
「僕はゴルフもテニスもやらないから、家におって、家事をやって。夜、たまにパーティをするのを楽しみにしていたんです。ワインを楽しむ会、最近ちょっと、やっていないですけど。二人で飲めても1本半ぐらいでしょ? だから4種類も5種類も自分がワインを飲みたいから、人を呼ぶんですけど。それが、来た当初より、酒を飲まなくなったんですよ。一晩で一人一本は飲めましたけど、最近は半分くらいです。40過ぎて、実感したなぁ……。酒の量が減りましたね」
貴子さん
「ワインはたくさん飲んできたよね。日本でもお友達を呼んで、ワインを飲む会をずっとやっていたんで。ワイン仲間と、ああだこうだ言ってね。で、こっちに来たら、オーストラリアワインが美味しかったので、日本のお友達にオーストラリアワインを薦める役になっているというか(笑)」
光秀さん
「オーストラリアのワイン、美味しいですよね。オーストラリアワインを勉強していくと、結構ね、無名の小さい所で、実はオーストラリアのワイン好きの方たちの間では有名なものがたくさんありましたからね。そんなのを飲むのが楽しいですよね。だいたい、まずは雑誌で情報を仕入れて。あとはボトルショップのメンバーになってそこからダイレクトメールがきたり、おっちゃんの話を聞いたりしながらね。奥さんが飲めない人だと、ちょっと困っただろうね」
ワイン好きのお二人のお薦めオーストラリアワインは?
貴子さん
「値段帯にもよるだろうけど、そういうのを全部無視して、とにかくこれが好きやねん! というのは何やろう?」
光秀さん
「Pinot Noirだと、Bannockburnっていうのがあるんですよ。これはメルボルンの西側にあるところですけど、そこのピノは美味しいですよ。比較的、入手しやすいところを言えばね。酒屋でも買えるし。Shirazはね、Barossa Valleyが有名で、ものすごく値段が上がっているんですよ。でも僕は意外とマイナーなHunter ValleyのShirazが好きなんですよ。ブランドで言うと、『Mount Pleasant』とか、あるいは『Blocken Wood』とかそういうのが好きやなぁ。Cabernetはどうやろう? 高いけど『Moss Wood』かな、Margaret Riverの。MerlotはPetalumaやな。言い出したら、きりがないなぁ(笑)」
詳しいですね?
光秀さん
「詳しくなる必要は全然ないですよ。美味しい、美味しくないだけをわかればいいんです。やっぱり自分が買う時にハズレを買わないために、いろいろ覚えるんですよね。ボトルショップのおっちゃんが薦めるものを買うのが良いと思うんですけどね。僕は、ウソを言うようなおっちゃんはいてないという気がします。商売やし、どうせわからんだろうからって高いのを薦めるとか、そんなことはないと思いますよ」
こちらでの『ワインを楽しむ会』では光秀さんがお料理されるとか?
貴子さん
「そうですね、こったことをやるよね?」
光秀さん
「日本でバーとかイタメシ屋をやっていましたからね、商売で。それで多少の心得があるので。こっちは洋食の材料は日本より豊富にありますからね。日本食を作るのは大変だけど、イタリア料理作るのは楽ですよね。ひつじは日本ですごく高いですけど、こっちでは安いですし。日本のレストランで食べたら、二つか三つついて、一皿2000円とりますからね。それがここでは1キロ20ドルとかやもんな? それでもここでは高い方の肉でしょ?」
貴子さん
「日本ではなかなか食べられない部位も売っているし」
光秀さん
「テールとかオッソブーコとかそういうところの肉は、イタリア料理やフランス料理では結構貴重な食材なんやけど、やっぱりオーストラリアの人はイギリス系が多いからか、ちゃんとしたステーキ肉しか食べないですよね。だから、そういう部位は、わりかし安い値段で売っていますよね」
貴子さん
「テールなんか犬のエサの近くにおいてあるもんね(笑)」
光秀さん
「こっちに来る時は、そういう煮込み料理を作るのを楽しみにしているんです」
貴子さん
「あまり飲めなくなったでしょ? でも新しいワインを飲みたいからって買うので、赤ワインがすごくたまっちゃったんですよ。だから赤ワイン煮込みをしたら、ものすごい量で」
光秀さん
「作りすぎたんで、毎日そればっかり食べて」
今後はどのような予定ですか?
光秀さん
「ここは広々しているし、自然もあるし、気候も良いし、気持ち良いですよね。僕らは大阪なので、ゴミゴミしているし、家も小さいし、空気も汚いし、日本におるとストレスたまりますよ」
貴子さん
「ここは子供を遊ばせる場所もたくさんありますしね」
光秀さん
「でも留学は小学校までにして、中学校は日本に戻る予定なんです。それで高校になったら、次は子供の自由にどこへでも好きに行ってもらって。ホームステイでも学校の寮でもね、もう一人で来られるから。そういう教育プランでやってみようかなと思っています」

ワイン好き&美味しいもの好きの山本さんファミリーは、ホープアイランドリゾート近辺のレストラン事情にも詳しく、お気に入りのワインを持ち込んで、タイ料理やイタリアン、中華料理など食べ歩きも楽しまれているそうです。インタビュー当日は、光秀さんの帰国前日ということで、夕食には、買ってきたひつじをオーブンで焼いて、お家で過ごされるということでした。お子様たちの留学は小学校でいったん終了されるそうですが、高校生になったら本人たちに選択させるという、しっかりした教育プランをお持ちでした。今後、こういった形での滞在パターンもますます増えていくかもしれませんね。
インタビューコーディネイト/内山直記
取材・文・撮影/城文子
インタビュー/2005年08月26日