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千葉県出身 藤川謙一さん
 
サーファーズパラダイスで「おしゃれな雰囲気のお店でちょっと一杯」という時に思い浮かぶのが『 爛楓亭 』。落ち着きがあって、くつろげる店内では、豊富な種類のお酒と一緒に和洋をとりまぜた創作料理が楽しめます。オープン当初から、ゴールドコーストで日本人が経営する居酒屋の中でも一際注目されていましたが、今も変わらずオリジナリティーあふれる一軒です。オーナーの藤川さんに、来豪のきっかけや『 爛楓亭 』を始めたいきさつ、人気メニューについて気軽に語っていただきました。
 
オーストラリアに来られたきっかけは?
謙一さん
「初めは、1995年の10月にワーキングホリデーで来たんです。きっかけは、いとこがニュージーランドでワーキングホリデーをして、その後オーストラリアで学生をしていたんですね。それで、じゃあ、行ってみようかな? っていう感じで。それから、オパールを売るお土産物屋さんでアルバイトを始めて」
なぜゴールドコーストでビジネスを始めようと思われたのですか?
謙一さん
「そのお土産物屋さんで、ビジネスビザを取ってあげるから残らないかっていう話があって。それで、そこに3年半くらいいて、その時にそこで一緒に仕事をしていた人と『二人で何か始めようか?』って言って店を出したのが1998年の5月ですね。まぁ、ビザの関係もあったので、お土産物屋さんの仕事もしながら半年間ぐらいで準備して」
『爛楓亭』のアイデアはどこからきたのですか?
謙一さん
「今は一人でやっているんですけど、最初に一緒に始めた人と、よく飲んでたんですね。サーファーズパラダイスにあった居酒屋があの当時2軒くらいで。まぁ、おしゃれな居酒屋というより、こてこての居酒屋という感じで。今はリニューアルされたりして、また違いますけどね。そういう意味で日本語で言えば『洋風居酒屋さん』、かっこよく言えば『レストラン・バー』っていう感じの店をやったら面白いんじゃないか? って思ったんです。俺らも飲みに行けるようなところ? そういうのがなかったから、じゃあ、自分たちでやったらいいんじゃないか? っていうのが最初ですね」
客層はどういった割合ですか?
謙一さん
「オープンした時は9割が日本人のお客さんだったんですけど、今はたぶん半分半分くらいだと思います。日本人が半分、その他はオージーとか韓国人とか日本以外の国の人ですね。気楽な雰囲気と落ち着いた感じで、お酒も他では置いてないような物をお出ししているんで、そういうのを飲みに来てくれる人も多いかな。まぁ、食事だけに来る人もいるし、オープンから4〜5時間いる人もいるし、色々な方にご利用いただいております」
人気のメニューは?
謙一さん
「一番でるのが『イカの醤油マヨネーズ炒め』ですかね。これはオープン当初からある人気メニューで。常連さんからも好評をいただいておりますね。あとは、『マグロとアボガドのなめたけ和え』とか。今、よくでているのが『豚の角煮とキムチの石焼チャーハン』ですね。韓国料理で使う、あの熱い石焼の器に入れて、その場で卵を焼いて混ぜて食べるっていうのが人気ありますね。オージーもわりと好きみたいですね」
オープンしてから現在まで、振り返ってみるとどうですか?
謙一さん
「今はこういった感じのお店も何件かありますけどね。やって良かった点は、常連さんとか付き合いのあるお客さんがよく来てくれて、いろいろお叱りを受けながらも可愛がってもらっているなっていう気がするんで。そういう時はやっぱり、やってて良かったなぁと思いますね。大変なこともありますけど、楽しいですよね」
毎日お忙しそうですが、ゴールドコーストでの生活はいかがですか?
謙一さん
「僕、サーフィンは2回だけやって『こりゃ、だめだ』って思ったし。やってはみたんだけど無理! みたいな(笑)。それから、2年くらい前からうちのメンバーやお客さんと一緒にブロードビーチのグラウンドでサッカーをやってたりとか。最初は5対5でやっていたんだけど、どんどんどんどん人数が集まってきて、今もやっているはずなんですけど。オージーを入れて、日曜日10時から試合とかしてね。楽しかったですけど、ちょうど1年半くらい前に、二人で半々でやっていた店の権利を買い取って、今はビジネスを一人でやっているのでちょっと忙しくなって。時間がなくなっちゃって、僕はもうそのサッカーをやっていないんですけど。でも、ゴールドコーストは好きなんで、店がつぶれない限りはずっといたいなと思います(笑)」
今後の予定をお聞かせください。
謙一さん
「多店舗経営っていうのはあまりしたくないんですけど、もう一軒やってみたいなというのはあります。ただ、やっぱり、自分の見れる範囲で店をやりたいっていうのがあるから、もしもう一店舗やるんだったら、小さい所でもいいかなって。そういうのをやってみるのも悪くないかなっていう。もっと小さい感じの、もっとアットホームな雰囲気で」

インタビューが終わりに近づいた頃、さっそくお客様が入店してきました。現在ではオージーのお客様も多いとお話にありましたが、その日、一組目のお客様は白髪のオージー3人組でした。日本では、こういうおしゃれな感じのレストラン・バーには若者層が集うイメージがあるだけに、肩を寄せ合うようにしてメニューを見ている3人の姿がなんとも微笑ましく、「きっと、落ち着いた雰囲気に惹かれて入ってきたんだろうなぁ・・・・・・」と勝手に想像してしまいました。もしかすると、常連さんかもしれないですよね? まずは枝豆とビールをオーダーしたりして!? 和食器に盛り付けられた見た目にも美しいお料理と、アットホームなおもてなしは、日本人に限らず多くの人を満足させてくれるはずです。
『 爛楓亭 』
Shop5, Bennelong, 3021-3039 Gold Coast Highway, Surfers Paradise, QLD4217
電話: 07-5538-4377
営業時間: 18:00〜深夜
定休日: 月曜日
Web: www.bistrolamp.com
取材・文・撮影/城文子
インタビュー/2005年05月12日