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東京都出身 鎌倉克守・とし子さん
 
「スローフード」「スローなライススタイル」「田舎暮らしで畑仕事」など、最近の日本でよく見かけるフレーズですよね? 「スロー」や「自給自足」をテーマにした雑誌もぞくぞくと出版されているとか・・・・・・。今回のインタビューは、ゴールドコーストでまさにそういったライフスタイルを実現されているお二人の登場です。  
 
いつ頃からオーストラリアに家を持とうと思われたのですか?
克守さん
「約10数年前かな、探し始めたのは。オーストラリアに限らず、ハワイに行ったりね。15年くらい前に一度、ケアンズからグレートバリアリーフに遊びに来たんですが、その後、探しながらパースに遊びに行ったり、シドニーに娘がいたのでシドニーに探しに行ったり、そういうのを5〜6年やったかなぁ? そういうことで、ここゴールドコーストは良いところだなぁと思っていたんです。家族旅行がてらハワイでも物件を見たんですが、ハワイの場合は永住権とかビザ関係が難しくて、のべ半年くらいしか滞在できないんですね。それにハワイ島なんかは特に食べ物がひどくてね。ホテルでも、ろくなものが出てこないしね」
とし子さん
「コナの町へ出てピザを食べたり、サラダだけにしたりね、そんな感じで。これじゃあ、飢え死にするよって笑っていたんですが」
克守さん
「こりゃあちょっと難しいかなと。それで、何回目かでゴールドコーストに来ていて、ちょうど、ここ(ロイヤルパイン)の5期が計画中の時で、日本人が住むにはゴールドコーストが一番合っているかなと思って、決めたんですかね。それが今から7〜8年前ですね。それから、開発主の松下興産さんに頼んでから物件が完成するまで2年くらいかかったのかな。契約は1998年にしておいて、できたのが2000年で」
完成したお家はいかがでしたか?
克守さん
「最初ここへ来た時は、『ああ〜、いいなぁ』と思ったけど、今では見慣れてきちゃったかな(笑)。まぁ、日本でこういうゴルフ場フロントで、目の前にゴルフコースがあるなんてところは無いじゃないですか? 最初はやはり、感動しましたね。造りが日本的なものと違うので、家族も喜んでいましたね。日本の方が遊びに来てくれた時にはびっくりしますよね」
一年にどれくらい滞在されるのですか?
克守さん
「できれば、こちらでずっと永住しようかと、そんな感じでいました。日本にいても冬は寒いし。東京都内だと、われわれの住んどった江東区の公園を見ていると、じいさんばあさん連中が朝散歩に来る。それで、ああいう、ビルの谷間のちょっとした公園では面白いことも何もないなぁ・・・・・・ってなわけで、こっちの方が良いなと。もう東京には全部ありませんから、すべてこっちへ引っ越して来ました。去年までは、まだ用事があれば帰っていましたが、今年は行く用事もないですねぇ」
ゴールドコーストでの生活には慣れましたか?
とし子さん
「どこに住んでいても変らないですね、違和感が無いんですよ。オーストラリアに居るっていう感覚がないんですね。外に出て英語を話してはじめて、『あっ、ここはオーストラリアだ』って気が付くようなね。あまり抵抗はないですね」
克守さん
「ここは気候がい良いですね。だからこちらに来て、風邪をひいたことも胃の薬を飲んだこともないですね。日本にいた時は胃の薬を欠かしたことがなかったんだけど、この2年間でほとんど飲んでいないですね」
現在はどのような毎日を過ごされていますか?
克守さん
「ここでゴルフを毎日する方もおられますが、私は週に2回くらいで十分楽しんでいます。釣りやゴルフに出かけっぱなしだと疲れますね。たまには計画をたてずにね、ここで一日のんびり、ぼけ〜と過すことも楽しいし。ゴルフも、朝起きて『今日は行こうかなぁ?』とかそんな感じですね。気ままなのかな。もともとね、日本で小さな商売をやっていて、仕事がすごくハードだったので、その反動で遊ぶ時は「の〜んびりと」という感覚で。日本では24時間携帯を持たされていたんで、こちらでは持ってないんですよ」
とし子さん
「まぁ、のんびりしたかったんでしょうね。スローでいこう、という感じで。やっぱり、いくら気候が良いと言いましても、そんなに無理しないで、何事もスローでいこうって」
克守さん
「パッションフルーツもあるんです(リビングルームから見える木を指差して)、去年より出来が悪いけど。これ、一般に売っていないんだって(満喫写真館を参照)。スーパーで売っている茶色のは、スッパイでしょ? これは甘みがあって、おいしいですよ。僕はこれをね、朝のヨーグルトに入れて食べるのが好きで。ゼリーにしたりね」
とし子さん
「いろいろ皆さんに教えていただいて。芽が出たり、収穫する楽しみがありますよね」
克守さん
「今年は、みょうがもよくできたな。なんだかんだ、けっこう作っているね。小松菜とかほうれん草とか。本当は、鶏糞と牛糞を混ぜた肥料をまくと良いんだよ、かなり臭いますけど」
克守さん
「種はね、サンマート(日本食衣料品店)でも売っているじゃない? ごぼうも売っていましたよ」
オーストラリアでごぼうが育つのですか?
克守さん
「できる、できる。太くなって、すぐにできるよ。僕は、発泡スチロールのちょっと大きいのを2段にかさねて、その中に土を盛ってね。日本人の方、皆、そうやっていますわ」
とし子さん
「種をまいて、芽が出るのが楽しいとおっしゃる方もいますよね。苗を買ってきたら簡単だけど。でも、行ったり来たりの生活だとすぐに枯れちゃいますよね」
克守さん
「英語ができないでしょ? 初めはね、どれがどの土かわからなくてね」
ゴールドコーストに家を持ちたいと考えている人にアドバイスをお願いします。
とし子さん
「マイペースでないと。ここでは人の言うことで右往左往していたら生活できないと思いますね。人は人、自分は自分というところをきちっと守っていないと」
それでは、これからもゴールドコースト満喫生活は続くわけですね?
とし子さん
「今でも、『もっと良い国ないかなぁ?』とか考えたりはしますね。昔は『どうして、ひとつの所へ住まなきゃいけないの?』ってね。それよりロングステイであちこち行った方が良いかなって。でも、今はもうそうとも思わなくなりましたけど(笑)」
克守さん
「元気なうちに、もうちょっと他を見てみたいなっていうのがあったのかな。でも、まぁ、オーストラリアは一番住みやすいかもしれないですね。その中でもゴールドコーストが一番でしょう」

「スローでいこう」という奥様の言葉どおり、遊びもゴルフも無理をせずにマイペースを保たれている鎌倉さんご夫妻。インタビュー中に盛り上がった「野菜作り」も、けっして力まずに、楽しみながら作っていらっしゃるご様子でした。味見させていただいた黄色いパッションフルーツ(私は在豪5年にして初めて見た! 食べた!)は甘くて美味しかったし、落ち着いた生活ができあがっているからこそ楽しめる趣味ですよね。
インタビューコーディネイト/内山直記
取材・文・撮影/城文子
インタビュー/2005年04月27日