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東京都出身 菅平一郎・トシコさん
 
ご夫婦そろってゴールドコースト生活を満喫されている菅さん宅にお邪魔しました。ゴルフリゾートとして人気のホープアイランド内で暮らす菅さんはゴールドコースト満喫暦14年。さて、どんな毎日を過ごされているのでしょうか。  
 
なぜオーストラリアで暮らそうと思われたのですか?
「15年前にたまたま旅行で来て、あぁ、こんないいところがあるのか、と。それで次の年には会社を売って、永住権をとって、きちゃったわけ」
いいなと思って、すぐに仕事をやめちゃったんですか?
「当時、人生最高のとき、一番いいときでしたね。それをぱさっとやめちゃった。何年か暮らしてだめだったら他もあるかという気持ちもあったしね。それに糖尿病が悪くてね。医者が仕事をしていると良くないと言うし、わたしもそれはわかっていたから、もう仕事はいいか、と。それでこちらに来て3年で眼底出血しちゃったわけ、網膜はく離ね。それで片目が見えなくなって、ブリスベンの専門医のところで手術して、それから運動しながらリハビリしていったわけですね。2時間くらい、毎日毎日、もくもくと歩きましたよ。毎日10キロ歩きましたね。それから元気になっていったんですね」
健康を快復されてからの毎日はどのように過ごされていますか?
「来てすぐから、毎日釣りですね。ほとんど10年間以上、毎日。船を買ってね、毎日ですよ」
10年間ほぼ毎日釣りをしたっていう方も珍しいですよね?
「ええ、だからね、ブロードウォーター(内海)のどのへんが水深何メーターとかね、どんな魚がいるのかとか全部わかっているんだよね、毎日毎日ですから。お弁当作って持っていってね、釣った魚は自分でさばいて食べるんですよ。で、釣りは卒業して、今度はゴルフやろうってことでね。年とってきたらね、釣りはきついんだよ。ゴルフはうちの人がやりたいって始めたんで、くっついて行っていますよ(笑)」
ウォーターフロントの家からホープアイランドに越してきて、どうですか?
「2年くらい前ですね、ここを買ったのは。ここもいいところですよ、なかなか静かでね。セキュリティーがあって安心だということもあるしね。ゴールドコーストについて言えることはね、年寄りにいいんですよ。気候的にも素晴らしいしね。ことに関節炎とか、そういうのにすごく効果がありますね。年配者に対する環境が素晴らしい。暖かいしね。それに、こちらに来れば日本のしがらみがなくなっちゃう。ストレスが少なくなるんだね、それも大きいですね。とにかく、こんないいところは世界中どこ探したってないと思いますよ。もうね、ここだな、と。他のところじゃだめだな、と」
ゴールドコーストで暮らし始めて14年ということですが、一番良かったことは何ですか?
「やっぱり、のんびり暮らせるってことですね。日本では仕事仕事、仕事ばっかりでしたからね。昼間は仕事して、夜は酒飲んでの繰り返しでね。そんなことがはたして自分の人生の中で何になるのかなという疑問も起きてくるじゃない? もっと他の生き方もあるんじゃないか、変わってもいいんじゃないかという感じでしたね。別に自分の会社とかそういうものには執着しなかったしね。今もう、夫婦二人でね、ゴルフに行ったり、どこか出かけたりね、そんなものでいいんですよ、それ以上のことは望まないしね」
ゴールドコーストで暮らす日本人が、ますます増えていますよね?
「これから、もっともっとゴールドコーストは発展すると思いますよ。日本人ここにありきじゃないけれども、若い人にどんどん立派になってほしいし、生活に根付いた日本人コミュニティーをつくれば、もっとたくさん日本人が来るでしょうね。ただ、外国へ行って暮らすわけだから、その国のルールだとか習慣だとかそういうものを理解して、それで初めてちゃんと暮らせる、そういうものだと思いますよ。しかし本当に、ゴールドコーストはね、シニアが来て、何をやってもね、いいところですよ。身体を休めてリフレッシュしてくるとね、また、いろんな意欲がわいてくる。みんな、そうだと思いますよ。何かしたくなる・・・・・・。そんなことで、僕はここで暮らしています(笑)」

今後、広い一戸建てからマンションタイプに移る予定の菅さんご夫妻。掃除や庭の手入れなど管理の手間から離れて、余った時間を勉強やゴルフなど、もっと有効に使いたいと話されていました。常に前向きで、行動的にゴールドコースト生活を満喫してこられたということが、力強い言葉から伝わってきました。それから、小さな社会で暮らしていると、ついつい自分や家族のことだけを考えがちですが、ゴールドコーストの日本人コミュニティーについて心配されている菅さんのような方たちの努力があることを忘れてはいけないなと思いました。確かに、ゴールドコーストにはさまざまな経験を持った年配者の方がたくさんいらっしゃいます。そういう方たちの知恵を上手にお借りして、若い人たちが活躍し、何かあった時にも安心して暮らしていける日本人コミュニティーに成長していけばいいなと思います。
インタビューコーディネイト/荒木祥久・内山直記
取材・文・撮影/城文子
インタビュー:2004年12月13日