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大阪府出身 笹川潤二さん
 
インタビューのためホープアイランドにある笹川邸を訪れると、よく日焼けした元気いっぱいのアモン君が出迎えてくれました。生まれたばかりのソウジュ君もかわいらしく手足を動かし、すっかりゴールドコーストの空気に親しんでいるようです。小さなお子様を連れての海外生活。大きな決心をされるまでのいきさつや子育てに対する考え、ご本人の生き方にまで話が広がりました。  
 
なぜオーストラリアで暮らそうと思われたのですか?
潤二さん
「ハワイ、マウイ、サイパン、ロスといろんなところをまわって、ここが一番合うのかなぁという感じがして。気候、時差、治安や通貨など、それから若干の四季がある、そのへんですかね。ケアンズは熱帯すぎてあわないし、シドニーはちょっと都会になってしまうし。やっぱり日本があまり環境的によくないですしね。大阪市内のど真ん中に住んでいるんで、夜中はパトカーや救急車でしょ、ずっと。ここなんかは夜なったら何の音もしないし、朝は鳥の声で起こされるし、そういう大きな環境の違いとか・・・・・・。あと、子供の教育方針もこちらの方が僕らにはあうし」
小さいお子様がいらっしゃいますが、移住を決意されたいきさつは?
潤二さん
「まぁ、難しい話になりますけど、『なんで生きてんねん?』っていうことを考えればね。サラリーマンの方でも商売人の方でも、たとえば、通勤に阪急電車でゆられて1時間半があたりまえ、車で10キロ先に行くのにも1時間かかって・・・・・・とか。それから、なんていうんですか、何でもすぐお金? 若い女の子いうたらブランド物で、犯罪いうたら誰でもよかったから刺すとか・・・・・・。そんなこと、いろんなことも含めて、ちょっとこう、何が人生かて考えると、まぁ僕らの場合、子育てもね。そりゃあ、日本は日本で、僕らは日本人なんで好きですし、お金を稼いだりするには最高だと思いますけどね、僕らも商売しているんで。でも、生きる価値観っていうことを追い求めたら、やっぱり、ちょっと。僕ら、たまたま商売しているのもあったし、本当に日本に疲れているよな? で、やっぱりストレスがたまれば、僕らも飲み食いが好きなんで、はいステーキ、はい寿司屋、はい何々って、そんなことでしかストレス発散できないし、なんやなさけない感じで。それに、1月や2月の寒い日本で、日曜日になって『さぁ、どこ行くねん?』ってなっても、百貨店の屋上とかおもちゃ売り場とか、現実そんなんですしね」
移住すると決められた時、まわりの反応はどうでしたか?
奥様
「『そんなんに憧れて』とか『理想やわ』とか、『すぐに帰ってくるわ』とかいろいろ言われたけど。だからすごいね、いろんなことを慎重に調べて。子供もそんなに転々とさせたくないしっていうので、いろんなところをまわって、いろんなこと考えて、いろんなこと調べて・・・・・・。それでも、やっぱりこっちが良かったしなぁ」
潤二さん
「僕らでもやっぱり親がいるわけで、なんぼかしがらみもあるやろうし、仕事とかいろんなこともあるんやけど。みんな、『そんなん理想やわ』とか『行かれへんわ』とか言うけど、ちょっと飛び込んでみたら、本当に価値観も人生観も変わると思いますしね」
アモン君はこちらの幼稚園にすぐに馴染まれましたか?
潤二さん
「そうですね、最初の2、3回はやっぱりちょっと、どうしても言葉の問題とかあったみたいですけど、今はもう『行きたい、行きたい』と」
奥様
「先輩も後輩もなく縦割りみたいな感じもあるでしょ? ここでは上の子が優しく遊んでくれたりっていうのがあるけど、日本だったら、下の子を大事にする機会とかあんまりないから。それに日本で子供がいてたら、付いて歩かへんかったらほんまに怖いし。誘拐とか軽犯罪とか変なことも多いでしょ? 毎日ひやひやしてないとあかんしね。公園で遊ばすにしても、人信用したらあかんよっ、疑ってしなさいよっ、ていう。何かそれもおかしいかなと」
ゴールドコースト生活を家族でどのように満喫されていますか?
奥様
「去年ぐらいからずっと、テーマパークの年間パスで何十回も行ったりね。昨日か一昨日もムービーワールドに行ってゴーカートに5回連続で乗ったりして。去年はメリーゴーランドにはまって『10回くらい降りひんっ』言うてねぇ(笑)」
潤二さん
「そこにもプールがありますし。この間も、3時頃から2人でシャンパンをあけたり・・・・・・。あんなに贅沢な時間、最高ですね。それからBBQも家族でするんですけど、この間はたまたま子供のお友達もいて、暗なってきた7時半頃まで、とことん泳いでいるし。おにぎり食べたり、また泳ぎにいったりね。僕らは横でBBQしながら飲んでいるからいいけど、ほんとにこんな贅沢な時間があるねんなぁっていう感じやね」
奥様
「ほんまに日本やったら、1日ちょっと出るって言ったらすぐに何万とかかかるし、何しているんやろう? っていう」
ゴールドコーストで暮らしてみたいと考えている人にアドバイスをお願いします。
奥様
「もう1ヶ月間で、こちらに来るようになってから3年になりますけど、やっぱり、今流行っているからとか簡単なものではないから、わたしら子供もいるしね。もっと本当にここの良さを知って、っていうね」
潤二さん
「やっぱり1週間とか10日間ぐらいの滞在でここにきて帰ってしまったり、僕らも最初はここが2〜3日とシドニーに5日とかいうツアーだったんですが、そうするとここの良さがわからないと思うんですよ。やっぱりスターツさんとかそういうところの長期滞在っていうか、最低1ヶ月くらい、どこかのアパートで野菜を買って自分で料理したり、レンタカーでまわってみたりするとまた全然違うと思います。思いきって、最低でも2〜3週間の長期滞在を何回かされるとイメージ変わってきますよ、いろんな意味でね。それを積み重ねていったら、釣りが趣味の人、ゴルフが趣味の人、ぼぉ〜とするのが好きな人、いろいろあると思うんでね。ほんまにビーチでもゆっくり行ったら、いいとこなんぼでもあるでしょ? まだ僕らでも、やっとビギナーの仲間入りさしてもらったかな、くらいでしょうね」
奥様
「私らも、まだまだっていうか・・・・・・。やっとお肉屋さんでも、スーパーの中のじゃなくて、ショップでいろいろ選んだりとかできるようになって。楽しいよね」

笹川さんは現在、同じくホープアイランド内にウォーターフロントのお家を建てていらっしゃるそうです。「やっぱり家の前にボートがあって、そこから海に出られるっていうのはものすごい理想でしょ?」と嬉しそうに話す旦那様(すでにリタイヤされている)と「でも私は『3年後には何か仕事してるよ』と言うてるんです」と微笑まれる奥様。2人のお子様たちとのゴールドコースト生活はまだ始まったばかり。子供をのびのび育てながら、家族一緒に楽しんで暮らせる地としてゴールドコースト移住を決心されました。そこにはご夫婦で築き上げた人生への価値観がしっかりとあるようにお見受けしました。自分たちの人生にとって何が大切なのか? ということを熟考しての海外移住だということが、力強い言葉から伝わってきました。お子様たちの成長が楽しみですね!
インタビューコーディネイト/内山直記
取材・文・撮影/城文子
インタビュー/2005年02月02日