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神奈川県出身 相川紘一郎・正子さん
 
ヘレンズベイルにある相川さん宅にお邪魔してきました。一歩中へ入ると、びっくり! 目の前には自然公園かと見間違うほどのお庭が広がっていました。時には野生のカンガルーやコアラも見られるという裏庭には、数十種類もの野鳥がたくさんやってくるそうです。鳥や自然に囲まれながら、どういう日常を楽しまれているのかお話をうかがってきました。  
 
オーストラリアに家を買おうと思われたきっかけは?
紘一郎さん
「中学の頃ね、親父が日本経済新聞をとっていて、そこにオーストラリアの記事がのっていたんですよ。オーストラリアってすごい国なんだ、でかいし、これから伸びるのかなぁ、みたいなのが最初のきっかけで。そのときの切り抜きをとってあるんだけど、そのくらい、あぁオーストラリアってそういう国なのねっ、ていうのがずっと頭に残ってて」
その後、何回かオーストラリアに通ってから家を買われたのですか?
紘一郎さん
「いや、90年頃かなぁ、経済紙か何かの広告にオーストラリアを売り出すよって出たんですよね。で、資料を取り寄せたらサーファーズのビル群とゴールドコーストの写真があって。『おぉ、いいねぇ』っていう感じで。すごいきれいだったんだよね、けっこういいところなんだね、じゃあ、ってことで」
正子さん
「ほんと、賭けよね。15年前に、いきなり行ったことも見たこともない土地を買うなんて(笑)。今はメールでやりとりできて便利ですけど買ったときは大変でしたね。間取りをどうしますか? とか全部封筒できたり・・・・・・」
購入されてからは行ったりきたりされていたのですか?
紘一郎さん
「ここにくるようになったのは3年前からで、春夏と半年ごとに過しています。まだ勤めていたんで、休みもそんなにとれなくて、55歳になったら辞めて行っちゃおうかっていう。まぁ、60まで働けたんですけれど、働いているうちに死んじゃってもつまんないし(笑)」
正子さん
「ここがあるがゆえにはやく辞めたっていうか、決心できて。やっぱり55からくるのと60になってからくるのでは、その5年間って違うと思うんですよね。何かトライするにしてもエネルギーがいるし」
紘一郎さん
「55で仕事を辞めたでしょ? で、スターツの飯塚さんから電話をもらって『皆さん楽しんでいるから早くきてくださいよ』って言われて、あれがすごい後押しになったよね。だからすごく感謝していますよ」
滞在中はどのように過ごされていますか?
紘一郎さん
「ご覧のように広いので、植木をうえて庭仕事とか」
正子さん
「全部、150本くらい彼が植えて。それで、レンガが500個くらい?」
紘一郎さん
「レンガも全部、自分ではかってね。大変だったけど、嫌いじゃないしね。2ヶ月かかったよ。穴掘りが大変だったね。あとはゴルフかな」
正子さん
「わたし、毎朝5時起きしてこの庭でやっているんですよ。わたしはゴルフ初めてだから、けっこう思い切り飛ばしても大丈夫だし(笑)」
それにしても、このお庭はなかりの広さですよね?
紘一郎さん
「みんな、入ってきて庭を見てびっくりですよね。ご近所のオージーが始めてきたときもびっくりして『おぉっ、ラブリー!』って」
正子さん
「時々、カンガルーやコアラがきたり、野鳥園と同じくらいたくさんの種類の鳥が舞い降りてきたりね。餌付けしはじめたら、すごいの」
紘一郎さん
「今ね、20種類くらい見られるんだけど、そこ(庭先)へきて食べるのはマグパイ、ちゃんと手からパンをとるしね。朝ね、呼ぶんだよ『餌くれ』って。クゥクゥってね。かわいいよ、レインボーロリキートでしょ、それからコカトゥーが朝夕にくるでしょ。これが、ひまわりの種を食べるので、そこにだしておいて。でも、うるさいじゃん? あの鳥。で、しつけたの。ギャーって鳴く度にパァーン・パァーンって手をたたいて。そしたらなかなくなったの、クックッていうだけ」
正子さん
「そんな、犬じゃないんだから鳥に通用するわけないじゃんって言ってたのにね(笑)」
紘一郎さん
「けっこうかしこいよな。それからマイナーがすごいんだ、集団でくるんだ、いつも。あとブッチャーがかわいいよ、マグパイになんとなく似ているの。だから、けっこう鳥を見ているだけで飽きないね。あと、ガラーやコレラとかね。アイビスもくるし、去年は鴨がカップルできたな」
正子さん
「ブラディバードもそこで子供産んだし」
ロングステイを満喫するポイントは?
紘一郎さん
「きてみないと、住んでみないとわからないっていうね。最初は僕らも、ここにはほとんど日本人がいないからすごい不安だったけど、周りの人みんないい人だから」
正子さん
「交流がいっぱいあるんですよ、お食事によんだりよばれたり」
紘一郎さん
「でも、よんだりよばれたりしたときには英語の嵐だから、翌日頭が痛くなったりして(笑)。一緒に食事すると、すごくびっくりするよね、『ディファレント・カルチャーだ!』って」
正子さん
「お料理の出し方も違うしね、一人に一皿一皿っていう感じとか」
紘一郎さん
「よくしてくれるんで、助かりますね」
正子さん
「すごく面倒みてくれて。『何か困ったことないか?』ってね。こちらに帰ってきたら、みんな集まってホームパーティをしたりね。だからね、クリスマスもすごく楽しかったし、いろんな人が集まって歌ったり踊ったりね。大晦日のカウントダウンも楽しかったよね。日本にいたら、そんなにご近所さんと時間を過ごしたりしないでしょ? だから日本にいるより付き合いはすごいよね。本当に楽しいし、何かと安心です」

オーストラリアの自然の魅力をたっぷり味わいながら満喫されている相川さんご夫妻。テーマパークの野鳥園さながらの裏庭にはカラフルな鳥たちがたくさんやってきて、とても賑やかでした。カンガルーが庭先でぴょんぴょん跳ねているなんて、オーストラリアならではですよね。また、ホームパーティを開くなどオージーとのご近所づきあいも楽しまれています。相川さんの留守中には、餌をもらいにくる野鳥だけでなく、仲良しの隣人さんたちもさみしい思いをされているかもしれませんね。
取材・文・撮影/城文子
インタビュー/2005年03月22日